2010年11月11日木曜日

新人研修の狙い

ラーニングイノベーション論で一緒に学んでいた方の会社が主催するセミナーに参加してきました。


内容は、次年度の新人研修をどう考えるか?ということで、時期もそろそろ各社さん考え出すころでもあり、60名近くのいろんな会社の人材育成担当者が集まっていました。


ほとんどが、集まった人たちの対話、探求する時間でした。

最初の問いは、「新人研修は必要ですか?」
いいドライビングクエスチョンだったと思います。
私の考えは、理想的には必要ないが、仕方なくやっている、です。


何が必要かというと、同期とのつながりです。ほとんどこれだけのために、新人研修を約1ヶ月やっているようなものです。


そのときに必要なのは、エンジョイメント。

皆さんの意見では、社会人と学生の切り替えなどという意見も出ていましたが、彼らなりに考えているでしょ。彼らが考える社会人という姿は、経験によって変化していくものなので、私はあまり重視してません。


エンジョイメントが強いと、学生気分が抜けないと言いますが、それでも結構。


職場に配属されれば、いままでの理想は大なり小なり崩れます。上司との人間関係に悩むことも多くなります。そのときに本音で精神的な支えになるのが同期です。


もし、同期との新人研修が、競争心を煽るような、個人の能力だけを高めることを狙っているものだったとしたら、どうでしょうか?


おそらく、配属後、同期と腹を割って悩みを相談しあうこともないでしょう。新人研修が楽しくない思い出だったならば、楽しくないことを共有した同期に自分の弱い部分を相談するでしょうか?


だから、新人研修は楽しければそれでいいのです。


これが私の持論であり、新人が組織に社会化していくまでを生き抜いていく為の戦略です。


来年度、また新人研修に携われるか分かりませんが、どんな人たちが入ってくるのかとても楽しみです。

2 件のコメント:

  1. なるほど~。
    そう言えば、松尾先生のセッションのときに
    「修羅場を乗り越えられたのは同期の存在」というお話がありましたね。

    オトナになってから
    安心できて、互いに認め合える仲間っていうのが作れるって
    同期が集まる新人研修ならではの価値かも。

    来年も研修に携われるといいですねー。

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  2. そういえば、Class of 2010も同期ですね。

    本当にいいものです。

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