2010年11月3日水曜日

あなたは熟達者から学ぼうと思いますか?

あなたは熟達者から学ぼうと思いますか?


①熟達者から学ぶ
②中堅者から学ぶ


今、マネージャー層がそれぞれのマネジメントについて対話をし、学習する場を持とうとしています。その場のファシリテーターをマネージャーより少し若手で、対話の場を持つことができる素養のある人を集めて、ファシリテーションを学んでいます。

実は、ある人の考えた企画に少しアレンジを加えてやり始めているのですが、そのファシリテーションでの研修であったことです。


今週偶然、同じコンテンツで、ファシリテートを教えていただいている社外の別々の人からファシリテーションマニュアルを渡されました。

一方の人は、世間的にも優れたファシリテーションをする人だと認められている50代くらいの人。ある意味では、この人のファシリテーションは凄いけど、真似できないよねという人。

もう一方の人は、30代ぐらいですがこちらもとっても良い場を作ってくれるファシリテーター。


普通に考えると、50代の熟達者のほうが知識もたくさん持っているし、学ぶことが多いかと思ってしまいます。確かに、その人のファシリテートをみていると、色々なテクニック、引き出しを使って、凄いと思う。


実際に渡されたマニュアルを見て、その違いに愕然としました。また、なるほどと納得してしまいました。

50代の熟達者は、ファシリテーション用資料の中で、自分が大切だと思っている要点だけを箇条書きで書いてある。

30代の人から渡された資料には、要点を解説された上で、シナリオが書かれていて、最悪でもそれを読み上げるだけで、ファシリテートができるようになっている。


さらに、50代の人のポイントは、自分がワンアップするための要点、30代の人のポイントは、自分がワンダウンするための要点。

どちらがマネージャー同志が対話をするのに、良い場になるかは明らかだなと思います。
30代の人は、社外の人と社内の人がファシリテートをする場合で、変わってくるといっていました。まさにそのとおりだと思います。



熟達者は、熟達者ゆえに、オートでやっていることを暗黙知にしてしまっている。だから、それを教えることはできない。暗黙知にしていない人からなら、言語として学ぶことができる。

おそらく、師匠と弟子の関係で、師匠はあまり教えないのは、教えられないからなのではないかと思います。だから、弟子は師匠の行動を見て、学ぶしかない。

自分が中堅レベルになれば、熟達者の言葉ががわかるようになるのかもしれません。


昨今、技術の伝承が危惧されていて、黙々と40年ぐらい同じ仕事をしてきた超ベテランから、若手へ技術を伝承しようとしてる話をよく聞きますが、すこし考え直したほうがよいかもしれません。



あなたは熟達者から学ぼうと思いますか?

ちなみに、実際の30代の方も熟達者ではありますが、自動化のところを言語として持っている人です。

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