2010年11月17日水曜日

即興実験学校インプロ公演

どみんごこと東京学芸大学芸術スポーツ科学系音楽・演劇講座演劇分野特任准教授の高尾隆先生が開いている即興実験学校が定期的にインプロ公演を行っています。



学校で学んでいる人、役者のたまご、漫才師、サラリーマンなど、いろいろな人が毎月第三火曜日に阿佐ヶ谷の我無双というお店でショーをしています。

ラーニングイノベーション論で初めてインプロに触れてから、もっと理解を深めたいなと思って、通おうと思っています。



今回見に行くのは2回目で、ちょっと会社を出遅れてしまったのですが、到着するとすでに人がいっぱい。30人ぐらいでいっぱいになる場所なのですが、今回も盛況でした。ほとんど、前回と同じ出演者だったので、知っている顔を見るとすこしほっとします。ちょっとだけメンバーが変わっていたので、その分、雰囲気が前回と少し違ったものになっていました。


今回気づいたことは、大きく2つ。

一つは、いつもの音楽をひいていた人がいなかったことで、即興音楽の効果の大きさが良くわかりました。今回も、工夫をして音楽を流していたりしていましたが、即興の効果はやはり大きいなと思います。そのテクニックと、音と動きが合ったときの印象の違いにあらためて脱帽です。

もう一つは、照明のタイミングです。照明をつけたり消したりするタイミングがいい場合とずれてしまった場合で、場の雰囲気が大きく変わります。前回は上手につけたり消したりしていたので、上手だなと思う程度でしたが、今回はその差が実感できて良かったと思います。


2回も行くと、出演者の皆さんの個性が分かってきて、お気に入りの人ができてきます。私の一押しは、いつもぽわーんとした説明と、自分の中ではありえない発想、発言をする女性です。周りの出演者を振り回すその発言がとてもいいです。前回は全く気にしていなかったのですが、今回見ていて、「ちょっとありかも」とビビッと思ってしまいました。ひらめきに近いものだったので、その感覚も不思議でした。



即興公演の途中の休憩の時間と、公演が終わった後の時間で、出演している人たちと観客で来ている人たちとの交流があるのですが、それがとてもいい場になってます。ちょっとした感想や、仕掛けなどを話すことで、見ているほうは理解が深まりますし、出演しているほうは、話の中から次の舞台のインスピレーションを得たり、フィードバックをもらったりしています。高尾先生にインプロの講座をしていただいたときも、動いた後に解説のようなものがあり、理解が深まるというのがありました。公演でも自然に?同じ構造になっていて、その時間が学びの場になっているなと感じました。



今回は2回目だったのですが、前回出演されていた人たちは、私のことを覚えていてくださって、それもとてもありがたかったです。とってもフレンドリーな場を作れる人たちだなと思います。また、こういう学びの場を作れる高尾先生はやはりすごいなと。



阿佐ヶ谷の楽しみは、インプロの公演と、チケットをもらったときのドリンク券でベルギービールを飲むこと。そして、終わった後の黒おでんリフレクションです。


我無双から駅までの途中に、黒おでんが売りの激安飲み屋があって、そこで一緒に行った仲間と公演の感想、気づきの共有や、近況について話をします。その時間がとってもいい時間で、ついつい時間がたつのを忘れてしまいます。ラストオーダーになったころに帰らないと、終電に間に合わないことになってしまうのでお開きにするのですが、帰る頃に、高尾先生初め、出演者の皆さんが様子を覗きにきてくれたりします。本当は終わった後に飲んでいろいろ話を聞きたいのですが、終わった後に少し反省会をしているみたいですね。




インプロのよさを知ってしまったので、なんとか使えないかと思案中です。やっぱりいいことを知ると使いたくなりますね。

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