2010年11月23日火曜日

マネージメント・バイ・ビリーフ


野中先生が少し前に共著で書かれた本で、マネージャーにたいして、信念を持ってマネジメントすべしというメッセージが書かれています。

そのメッセージは、とても心に響き、野中先生のありたい姿というものが現れているように見えます。



なぜ、この話題なのかというと、この本の最後の方に、SDSSECI ダイアログ セッション)という対話の場の事例が載っていて、今日はその受講案内を100名のマネージャーに送り、その後の受講日変更の対応に追われる事務処理な一日だったからなのです。



去年から数名でトライアルをやっていたのですが、もちろん、本に書かれている通りにはなかなかいかない。


トライアルを通してわかった事は、対話の場というものは、ファシリテーターがどのようにその場に存在したいと思っているかによって、変わってしまうということです。

まさに、主客一体となって、場は作られるのです。




それまでの私はとても恵まれていて、すばらしく場をホールドしてくださるファシリテーターの方々にしかお会いしていませんでした。その方々から実践で学んだ事を自分たちの場づくりに生かしてきていたので、そういう場があたりまえのものなのだと思っていました。

探求の場になっていないというのはどういう事なのかというのを実感できていなかったのです。



トライアルでのファシリテーターの方は、問題解決型のファシリテーターでした。問題が明確で、会議で短時間で結果を出すためには、そういったファシリテートも必要なのですが、今回の対話によって自らを探求する、マネジメントを探求するという目的にはあっていませんでした。


結局、ファシリテーターが向かいたい方向にコントロールされた感じが残っただけです。予定調和な場だったのです。




でも、この体験は新たなステップを呼びました。
ファシリテーターを内部でやろうという決心をしたきっかけになったのです。


今年度の初め、社内のラーナーに声をかけ、15名のメンバーが揃いました。彼らとともに、ジェネレーティブファシリテーターとして、どうありたいのか?どうすれば探求できる対話の場を作れるのか?というのを探求しながら、ようやく実施の段階まできました。もちろん、様々な方々にサポートを受けながらです。




なので、今日は事務処理ばかりの一日だったのですが、これからようやくこれまで準備してきたことの最終段階、これから、マネジメント・バイ・ビリーフを探求する場ができる、とっても楽しい事務処理だったのでした。




でも、久しぶりに一日中机にかじりついていたので、さすがに体が疲れました。

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