2010年11月19日金曜日

認識の不思議

今日、面白いビデオをみました。

認識について考えさせられるビデオです。おそらく、導管モデルでは、伝わらないということに対しても、いいビデオではないかと思います。


試してみようと思う人は、このブログを最後まで読まずに、途中でビデオをみてください。

ビデオの中では白3人・黒3人の2チームでバスケットボールのパス回しをしています。

「白いチームで何回パスがされたかを数えてください」という課題です。見にくいので、良く注意して見て下さい。


ユーチューブのビデオです。
http://www.youtube.com/watch?v=ONGcmdiirFU&feature=youtube_gdata_player


それでは、ここまでで試すかたはこれ以降を読む前に試して下さい。







さて、パスは何回でしたでしょうか?




このビデオは、認知心理学者のナイサー(Neisser)の研究グループが、心理学実験のデモおよび実験刺激映像として作ったもので、「選択的注視(selective-looking)」研究と呼ばれているそうです。

映像で何か気づいたことはありませんでしたか?




その映像の途中でゴリラが画面を通過します。

2割の人しか、ゴリラに気づかないそうです。

もう一度映像を確認して見て下さい。
どうでしたか?


デモ自体は1970年代に出されたものですが、現在でも認知心理学実験のツールとして使用されているそうです。

“inattentional blindness”(非注意による見落とし)という研究の発端となった映像と言われています。


映像をみている時に、別のことを気にしていると、本来見えている対象に注意が向けられていない、「非注意」状態になり、意識にのぼらなくなってしまう。

視覚認知の研究者たちがこの映像を題材に研究を行っているそうです。


学びについても、同じことですよね。同じことを経験しても、同じ講義を聞いても、どこに注意を向けているかによって、見えているもの、聞こえているのもであっても、脳が認識しない。


本当に、こういうことを経験してしまうと、何度でも同じことを聞きたくなってしまいます。

本も何度でも読みたくなります。



時間は有限なので、そういうわけにはいかないですけどね。

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