大人の学びも記憶していくように、少し、子供の学びも記憶していこうと思います。
私の小学2年生の娘の学校は、春に運動会があって、秋には展覧会というものがあります。今までつくってきた工作や絵、家庭科でつくったエプロンなどを体育館に全員分飾って、親が見にきます。芸術の秋ということでしょうか。
そこであることに気づきました。
小学生達が書いている絵の題材です。
昔、私たちの時代には、絵というと、動物園など、どこかに遠足にいったり、校庭に出て書いたものです。夏休みに田舎に帰ったときに、夏休みの宿題として近くにあったお寺に出かけていって絵を書いたりしていました。
展覧会の作品を見て驚いたのが、近所の風景画というものが全くなかったことです。書かれていたものは、パリの街並み、葛飾北斎の版画、モナリザ、ゴッホのひまわり・・・
しかも、同じ絵が何枚も。
えーと、模写ですか?
子供に聞いてみると、本を見ながら書いたということでした。
絵って、何が難しいかというと、3次元のものを2次元に書かなければいけないというのが難しいんです。だから絵なんです。
最近の小学校では、そういうことを経験させてくれないんですね。
確かに、2次元の絵を模写したほうが、出来栄えはいいと思います。実際、殆どの作品は、破綻の無いレベルの絵でした。初めは、みんな上手いな~と思って見ていました。
画用紙中のスペースのバランスや影の捉え方、等々、当たり前だよね。そういう難しいところは考える必要が無いんだから。右脳を鍛えるために、スケッチを使っている本があったけど(題名忘れてしまいました)3次元を2次元でパターンんとしてとらえることが絵を上手に書けるようになることだとかいてありました。だから、絵はあるとき急に上手になるそうです。
子供の絵に対する負担を減らすということは、絵の能力を上げるための機会が与えられていないということなんじゃないかな~。
もちろん、絵が嫌いになってはいけないと思うけど、子供なんだから、絵が下手でもいいじゃない。失敗もいっぱいしようよ。失敗には強くなって欲しいな。世の中は失敗が転がっているんだから。
展覧会ということで、失敗しないように学習に必要な経験の質が低下しているように感じてしまう。
まあ、学校でできない経験は、家でやればいいよね。
スケッチブックと水彩絵の具を持って、公園にでも遊びに行こうか。
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