2010年12月7日火曜日

組織科学とHRM報告

組織学会のシンポジウムにいってきました。理由は、そこでのパネリストに神戸大学の金井先生と一橋大学の守島先生がいたから。


さらに、京都大学の若林先生、青学の竹内先生と豪華メンバーが揃って、2時間で参加費2千円というあり得ないような贅沢な会でした。


この会の目的は、組織科学とHRMの研究者は、これまでほとんど対話というか、共同研究というものをしてこなかったのですが、どちらも組織と人を扱っていてとても近い分野でもあります。それらの分野が会う所に宝がねむっているのではないかということで、宝探しが目的です。


守島先生の進行で、それぞれの先生のお話がありました。


守島先生からは、HRMという分野は極めて実務的で、データや事実の分析は多くあるが、なぜそうなのかというところの関心が薄かったということで、組織科学との接点としての会の趣旨が話されました。
この会で考える接点は3つ。


①組織行動論との接点
②マクロ組織論との接点
③クロスレベルとの接点


金井先生からの組織行動論からの視点は、一番HRMに近く、これまでもコラボ研究がされてきたようです。


若林先生からのマクロ組織論は、HRMからは少し離れるものの、優秀な人が集まった集団は必ずしも優秀な組織ではないという重要な示唆がありました。


竹内先生のクロスレベルという視点は、マクロもミクロもそれだけでは足りず、システムで捉える必要があるという事だったかと思います。


まだスタートしたばかりの取り組みですが、大きな宝が埋まっているような気がします。

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