2010年12月5日日曜日

アクセプタンス




Q×A=E


GEの有名な変革の方程式です。


Qは変革のコンテンツ。Eは効果。変革のコンテンツがいかにいいものであっても、効果が出るかどうかは、Aによります。


Aはアクセプタンス。組織の理念で言えば、浸透のメタファーで語られるものだと思います。変革のコンテンツに対して、どれだけ人々がコミットできるかと行ったところでしょう。



毎年、選抜教育の受講生に向けて、GEのクロトンビルでリーダーシップを教えている方に、講座を開いてもらっています。そこで教えてもらっているのが、GEの変革についてと、その中でもアクセプタンスをどのように大きくしていくかというCAPというツールです。



私は今年、4年ぶりに話を伺いましたが、GEのスピード感と変革の浸透といったところさえもシステマチックに考えて実行しているところが本当にすごいなと思います。


GEのように、本当に多様な人々が集まって出来ている巨大な会社の脅威は、その巨大さゆえにスピードが落ちる可能性があるということだそうです。巨大でありながらスピードよく実行するためには、組織形態もそうですが、変革を決まったプロセスで実施する、それを徹底してリーダーがやるということが必要なのだと感じました。


ある変革プロジェクトを実行するかしないかというのは、ワークアウトというやり方で決心する。決めた後は、CAPでその決めた事をいかに早く実行するかということを考える。


このやりかたが、どの会社にとってもいいというつもりはありませんが、企業理念でもそうですが、正解というものはないのだと思います。であれば、決めた以上は素早くやり続けるということを考えるという割り切りも大事です。
CAPの内容はここでは書きませんが、教育学の視点もうまく取り入れられているように感じました。



私個人は、GEの風土にはとてもあいそうにないので、中で働きたいとはこれっぽっちも思いませんが、リーダーシップの考え方、割り切り方など、とても勉強になる会社、組織体だなと思います。


GEの内部でも、こういったツール類のコンテンツは5年ごとにクロトンビルで見直しているそうです。そして、一度作ったものはずっと使い続けるともいっていました。もちろん、ジャックウェルチの時代以降の話ですが、そういった継続性というものもGEの強さなのだと思います。


それにしても、4年前に比べて、ずいぶん話の内容がわかるようになりました。それは自分が変わってきたからなのですが、そういった自分の変化を感じられるというところにも、おなじ話を聞く価値がありますね。



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