2010年12月10日金曜日

フィールドワーク

流しの先生の授業の影響を目一杯受けて、フィールドワークに興味がでてきました。というか、フィールドワークの観る力を鍛えたいと考えるようになりました。


そう思っていろいろ考えていると、昔、商品企画をやっている人から聞いたある話を思い出しました。


その人は、元々は違う部署で働いていたのですが、入社前からずっとやりたかった商品企画をやるために、異動をしました。オープンエントリー制度というものがあって、希望を出して、受け入れ部署がOKを出せば、元部署のマネージャーの人事権限に関係なく、異動できるというものです。


異動した彼が最初に自分に課したのは、なんでも良く観察することでした。休日には、観察するために必ず外に出かけたそうです。


話の中で、コンビニの事例がありました。コンビニというところは、工夫がいっぱいあります。例えば、一面ガラス張りで、ガラスの面には必ず雑誌コーナーがあります。


何故でしょうか?


どのコンビニも同じ配置をしているということは、そこには必ず理由があります。


コンビニにくるお客様は、お弁当を買いにくるお客様が大半です。目的のものを買って帰るだけであれば、1分もあれば十分です。でも、それではお店の中にお客様が誰もいない時間が増えてしまいます。



誰もいないお店に入りたいと思いますか?



入り口の窓際にある雑誌コーナーは、そこで立ち読みをしてもらうためのものなのです。そうやって、お店の中に人がいることをアピールして、通りかがったお客様がお店の中に入りやすくする客寄せの役目をしています。



たまに、立ち読み禁止という札が貼ってあるコンビニを見かけますが、そういう狙いをよく知らないフランチャイズオーナーなのだなと思ってしまいます。



入り口付近にレジがあり、お弁当コーナーがその奥にあるのも理由があります。



大半の日本人は、買うものが決まるまでは、お店の人から話しかけられることを避けるように行動することが多いです。レジの前を通ることを避けるようにすると、自然とお店の中を一周することになります。動線を長くとることで、お弁当以外のものを買ってもらえる確率が高まります。




こうやって、なぜそうなっているのかを観察のしながら原則を探しているという話を聞いたことを思い出しました。



まさに、フィールドワークの観察の仕方だと。



聞いた話は、商品についてでしたが、人についての観察はもっと面白いと思います。



観察眼を鍛える為に、まずは、明日、来年の手帳を買いに行くついでに、フィールドワークノートを買いに行きます。

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