2010年12月20日月曜日

原理主義

何かを信じるということはすばらしいことだとおもいますが、それが行き過ぎると原理主義者を作ってしまいます。


私の好きなエリヤフ・ゴールドラット博士のTOC制約条件の理論にも、こういった原理主義者がいます。


昨年、TOCカンファレンスが日本で開かれたので参加した時に、TOCの普及に尽力している中心人物で、TOCカンファレンスの主催者の人が、TOCの普及の初期にこういった原理主義者をたくさん生み出してしまったという反省の弁を述べていました。


最近、U理論の本が出て、色々なところで話題になっているのを目にします。理論の内容が魅力的であるが故に、U理論の原理主義者が多数生まれてしまうのではないかと心配しています。


私が心配したところでどうしようも無いのですが、思いが強いとどうしても視野狭窄になってしまいます。



ラーニングイノベーション論の中で、長岡先生が、「対話がいいものだと考えるのはやめよう」という投げかけは、まさにそう言ったことに対する注意喚起だったように思えます。



対話の多面性をしっかりと理解することと、現実の経験を見ること。フォーマルセオリーとフォークセオリーを併せ持つこと。


こうやって考えてみると、本当にラーニングイノベーション論では、いろんなことを学んだなと思います。今年中に、しっかり振り返りをして、1冊のノートにまとめたいと思います。


自分にとっての今年最後の仕事になりそうですね。

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