2011年1月10日月曜日

武者修行


たしか、アサヒビールの人材育成施策の中にもあったと思いますが、他社に何年か出て、それこそ武者修行をして帰ってくるという人材育成方法があります。



経験学習理論から言うと、ストレッチされた経験というものを得るための一つの方法です。もちろん、どれだけ本人にとってストレッチになっているかというのは、本人の現状と行き先の業務内容によるのですが。



バンダイナムコのように、社内のローテーションがしっかりと確立されているやりかたも一つの武者修行と言えるかもしれませんが、社内ローテーションは、部を超えたローテーションであったとしても仕事内容があまり変わらないことも多くあるので、形骸化しやすく専門性も重要な職種では根無し草になりやすいという懸念点があると思います。



ピンポイントで行き先とそのストレッチレベルを人事が確認するやり方は、効率は悪いですが研修効果は保たれるのかもしれません。欠点は、行き先に対して、応募者が多数の場合、涙を飲む人が多い事ですね。このあたりの影響がどれくらいあるかは何らかの形で検証して、より良いやり方に変えていく必要があるかもしれません。



武者修行に応募した人たちと面談をしていて、そんな事をなんとなく考えていました。



それにしても、こういったことに応募してくる人たちのほとんどは、まず優秀です。職場のエース級だと言ってもいいです。自分を高め続けている人たちだからこそ、こういったことにも挑戦しつづけるのだろうなと思います。



数年経ったら、元の職場に戻って活躍する訳ですから、上司の人たちも喜んで送り出してくれればいいのですが、なかなかエース級を数年手放すというのは、短期的な自部署の状況を見ると決断しづらいとも思います。



本人はやる気十分なのに、職場でブレーキがかからないようにしたいものです。



個人的には、こういったキャリア系の面談はとても楽しいので、GCDFCDA
などで勉強して、もっと基礎力をつけたいなと思います。但し、今年の3月いっぱいで、そろそろまた異動するかもしれないので、その状況次第ですね。

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