2011年1月24日月曜日

キッザニアレポート



話題になってからずいぶん経ちますが、ようやく初めてキッザニア東京に行ってきました。いろいろ気づいたところがあるので、2つの視点から振り返ってみようと思います。



まずは子供の学びの視点から。


キッザニアの説明を読んでいると、仕事の楽しさと厳しさを学ぶとあります。それが本当に学ばれているかについて、ちょっと考えてみました。

まず、私の娘が最初に体験したのが、パン屋さん。続いてハンバーガー屋さん・・・えーと、食べ物ばかりですか?しかも選んだ理由は、パンが好きだから、ハンバーガーが好きだから、食べられるから。。。

お仕事なんだから、本当はお客様が食べるんだよー、おーい。

どうやら仕事とは別のところに楽しみを見いだしてしまっているようです。が、作っているあいだは真剣な顔をして作っていたのと、終わってから感想を聞いてみると、作るのは楽しかったということなので、動機はどうであれ、楽しさは学んできたようです。

その後に行ったのが、ガソリンスタンド。ようやくおなかがいっぱいになったようで、行く前に候補にあがっていたピザ屋さんは取り消しになったようです。

ガソリンスタンドは、挨拶が大事です。おねえさんにしっかり教わって、ガソリンスタンド終了。終わってから感想を聞くと、「つまらなかった」そうです。あいさつもやれと言われたので仕方なくやっていたそうです。

それから先生が怖かったと言っていました。もちろん先生とは、ガソリンスタンドで挨拶とかを教えていたおねえさんです。それ以来、ガソリンスタンドにはまったく興味を示さなくなってしまいました。

どうやら、仕事の厳しさを学ぶというよりは、彼女にとってガソリンスタンドというのは面白くないものというように学習してしまったようです。

子供も大人もそうですが、まずはエンジョイメントがあってのストレッチということなのでしょうか。



次に、企業のマーケティング視点です。

キッザニアの各お店は、企業の協賛で成り立っています。企業側にとっては、もちろん格好の宣伝になるからでもあります。

いろいろなお店を見ていて思ったのですが、将来の顧客を育てるというよりは、その親に直接アピールする効果のほうが大きいと思いました。

子供は合計4つの仕事をしましたが、そのうち直接会社名を覚えているのは、モスバーガーだけでした。いままでもモスバーガーに行って食べた事はあるのですが、今回、自分で作ってみて初めてモスバーガーをおいしいと感じたそうです。

では、次からモスバーガーに行くか聞いてみたら、「マックのハッピーセットでポケモンのおもちゃがもらえるときはマックだけど、それ以外はモスバーガー」だそうです。ポケモンにはかないませんでしたが、宣伝効果は出ていました。


それ以外のパン屋さん、ガソリンスタンド、設計士については、会社の名前は覚えてないそうです。ガソリンスタンドにおいては、もう行きたくないということなので、マーケティング戦略からすると、逆効果ですよね。

親としては、子供が楽しそうにしているのかが一番気になっているところです。カメラを構えて、子供の笑顔をみんな狙っています。厳しさを学んでよしと思う親も一部にはいるでしょうが、子供が帰ってきてつまらなかったと言ったら、マーケティングとしては逆効果でしょうね。

企業側は、うまくやらないとなにをやっているか分からないことになりそうです。



最後に、娘はまた行きたいと言っているので、キッザニアとしては成功なのでしょう。キッゾというキッザニア紙幣で欲しい物が買えなかったというのが一番の理由のようですが。

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